全ては自然な流れ
2016/04/13
暦の上では3月末日ですが風がまだまだ冷たく春まだ遠い釧路です。世の中アベノミクスで経済的には少し明るい気分が芽生え始めていますが、3日前の新聞各紙で報道された厚労省の将来人口の推計を見て衝撃を受けた人が少なからずいるんじゃないでしょうか。2010年と2040年を比較して地域別の人口の推移を予測したもので、北海道では人口が24%減、65歳以上の人口割合が24.7%から40.7%まで伸びる。今は人口の4人に1人がお年寄り、それが5人に2人はお年寄りになるわけです。(僕もその頃はお年寄りの範疇にもちろん入っていますが)
さらに釧路市の人口を見ると18.1万人が11.7万人に減ってしまう。これを1年当たりに換算すると毎年2127人減る事になります。これは先日ブログに書いた過去6年間の一年当たりの減少人数1516人の1.4倍、つまり2000年代に入り人口減少と共に経済の沈滞に苦しめられてきた我々ですが、その原因の人口減少率はもっときつくなるということです。これはもちろん釧路にだけ起きることではなく全国津々浦々濃淡はあれど等しく起きることなのです。さあ、どうする?でもこんな事だいぶ前から分かっていた事なのになんで今頃公表するの?今の年金制度が人口増加を前提の上で設計されているから、ほんで集めたお金でバカスカいらない建物つくったりしたあげく年金制度が維持できないのが国民の目にもはっきり見えてきたので、そろそろ本当の事を正式発表しましょうという事でしょう。
国としては当然、年金制度は維持可能な程度に小さくするしかない、そのためには老人にも働ける内は働き続けてもらうしかないという制度設計に切り替えるんでしょうね。
それはさておき、そもそも何故日本を筆頭にして国が豊かになるとどんどん人口が減っていくのでしょう?これは元に戻るように生物としての人類の自然の行動なのではないでしょうか。20世紀に入り爆発的に人口膨張が起きて食料もエネルギーも人間の営みによって枯渇しようとしている。その反動として適正規模への収縮が地球規模で起き始めている。自然な流れなのです。その自然淘汰の大きな流れの中で会社として適正規模の経済サイズの中に何とか残れるように正しい経営をしていく。こんな風に考えた方が生きやすくありませんか?
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乗山徹
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