強さを身につけるしかない
2016/04/13
昨日のブログを書いていて今更ながら地域経済の経営環境の酷さを思い知りました。失われた10年どころか、数字を見る限り言えるのはだまって総需要が2割も3割も落ちていく恐怖の10年だった。
釧路の数字を見ても分かる通りデフレは地方へ行けば行くほどその影響は甚大になる。地域の購買力は限られていて、生産したものは外部の購買に頼らざるを得ない。日本全体がデフレによって財布のヒモを固く締め始めると、その財布をあてにしていた地域の生産者は干上がり悲鳴を上げる。アベノミクスによりデフレ脱却へのベクトルが反転し出して初めてデフレの本当の後ろ姿と正体がかなりはっきり見えてきた。現時点では円安と株高でやや日本人の財布のヒモが緩み始めデフレ脱却への期待感が膨らみ始めたところですが、来年以後、それに冷水を浴びせかける難題が待ち構えている。消費税増税です。5%が8%になり10%になるのは本当に大きい。かと言って消費税増税を先延ばしすると日本財政再建への懸念から日本国債への不信感から国債価格暴落→日本財政破綻という悪魔のシナリオが現実感を持ってくる。これを切り抜けてデフレ脱却、財政健全化への道をたどれたらアベノミクスが歴史用語と経済用語として後世まで語り継がれる経済理論となるでしょう。そんな神業ができたら安倍さんは徳川家康や織田信長なみの扱いで教科書に名を残す。そんだけ難しいって事です。
90年代までの中小企業経営は青信号皆で渡れば怖くない、真面目にやってりゃ会社も成長。ところが2000年移行は青信号渡っているうちにはねられる。気がついたら2割消滅って世界です。そういう意味では、経営環境の厳しさはこれからも変わらないのだから、これからの10年で更に淘汰の時代と考えた方が良い。勉強しない経営者、学ぼうとしない経営者、先を読んでイノベーションを求めない経営者、マーケティングに消極的な経営者、財務に無頓着でドンブリな経営者、お客さんとの関係性を大切にしない経営者、利己的な経営者、淘汰されると思います。
この10年、これだけのひどい経営環境でも生き延びてきたあなたにはこれからの時代を形作っていくだけの資格と使命があるはず。勉強して更に実践して酷い環境に左右されない足をすくわれないだけの強さを身につけましょう。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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