右肩が下がっていますけど・・・
2016/04/13
先週の販売士更新研修で僕の話の前段で釧路商工会議所の課長より釧路市の経済トレンドの説明がありました。人口はこの7年間で1万人減って現在18万1千人、減少率でいうと4.8%の減。釧路の基幹産業である水産の水揚額が8年間で26%減、港湾貨物量が6年間で28%減、商業販売額は9年間で18.3%減、観光入込数が7年間で26.5%減、空港乗降客数が7年間で29.7%減、JR乗降客数も同じく12.3%減・・・・。話を聞いている内に右肩がどんどん下がっていくような気持ちになりましたが、唯一明るい話題があります「2年後に高速道路が釧路市まで開通になります。」ん~、それだけかよって感じです。
地域の経済が悪い悪いとは思っていたけど、こうやってここ10年来の数字を見せられると、よくこれで経済成り立っているよな・・・とつくづく思います。生きてるだけでめっけもんというか。
で、もう少し数字を注意深く見ていくとこれってどういう事だろうと考えてしまいました。人口減傾向が過去続いてきて今後もこのトレンドは続くのは確実なので根本的に経済が縮小に向かうというのは避けられない。ただ、人口の減少率が4.8%程度に対して、他の統計数値の落ち込み幅がその数倍落ち込んでいるのは何故なんだろう?という素朴な疑問が湧きます。水揚げ額が26%も落ち込んでいるのは、それだけデフレのせいもあり大手流通に買い叩かれているのではないでしょうか。商業販売額が18%も減っている。商売やる方としたらやってられないよね。同じこと真面目にやっていても財布のひも固く締められていてモノが2割も売れないんだよ。ホテルなんかの観光産業に至っては入込み数が4分の1以上減っている。これでどうやって商売やれっていうんだよ!って言いたくなりますよね。結局、この数字が物語るのは世の中デフレの悪循環で人が金を使わなくなったのがこの10年間だという事でしょう。それが釧路みたいな日本の末端の地方ではより経済を直撃してきた。本当に地元の中小企業者、こんなひどい経済でよく生き延びてきたと思う。
でも、この右肩下がりの傾向線が上を向くという要素はあまり無い。アベノミクスって一時的なあだ花だと思うし放っておくとこの右肩下がりは止まらない。この右肩が下がったままの世の中で、それもで生き残りたい会社はマーケティングを必死に勉強して実践して成果を上げていく決意が必要。中途半端じゃ会社はやっていけない時代だという事。この数字を見て改めてそう思いました。
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乗山徹
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