行き当たりばったりじゃあね

2013/03/17 2016/04/13

先日、ＢＣＰ（事業継続計画）のセミナーを受ける機会がありました。自然大災害や新型インフルエンザの流行など、発生する確率は少ないもの、もし発生した時にはパニックを引き起こし被害が甚大になる出来事をあらかじめ想定して、ぎりぎり事業を継続できるように踏みとどまり、早期に回復して正常化できるように対策を立てるというのが趣旨。
父の死に当たっての話を以前に書きましたが、こういう計画があって定期的に意識しているのと、全く不意打ちをくらって何も対策をしていないのとでは、いざという時の行動がまるで違うのだと思います。

僕が住む道東地域は日本でも最多の地震多発地帯ですし、５００年に１回３０ｍ級の津波が押し寄せているというのが最近の研究で分かってきた。丁度今５００年のサイクルに入ってきており確実に近い将来起きるのでしょう。災害に限らず経済や社会面でもここ数日ＴＰＰの話題で騒然としています。日本参加の賛否は稿を改めたいと思いますが相当前から参加の可能性がある事は分かっていたはず。農業王国である北海道にとってまさに大激震。それでもパン食材に特化した小麦品種改良を重ね今では圧倒的な指示を得ている十勝の農家や以前に紹介したハーゲンダッツアイスの原料として有名な浜中町農協のように酪農を工業化して酪農地帯全体を巨大な高品質牛乳生産システムに作り変えてしまった町もあります。
新聞報道によると今回のＴＰＰ参加表明に関して官邸主導で農水省は蚊帳の外だったと聞きます。これまでの行き当たりばったりの農政ではＴＰＰに関してもＢＣＰどころか何の準備もしていないではないのでしょうか。

平穏で暮らすのは誰しも永遠の願いですが災いは忘れた頃にやってくる。本当に絶対来ますって、だって死の確率１００％だし・・・。
良いセミナーを聞いて「いい話だったね」で終わりにしないで、今回は自分にとってのここだけは絶対守らねばならないものを明確にして自分のＢＣＰを作りこみたいと思います。あなたも始めてみませんか？

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