同じお金をかけるなら・・

札幌への出張はＪＲを利用する事が多い。座席の背に置いてあるＪＲ北海道の冊子を毎回必ず読むのが楽しみです。記事も北海道各地の歴史や祭り、旅行記など読んでいて楽しい内容になっています。僕としては職業柄どうしても広告に目が行きます。札幌まで４時間ほどの旅の中でこの車中紙を読まない人はまず居ないと思います。という事はここに出す広告はとても効果が高いという事。

最近、毎回必ず載っているのが医療関係の広告です。今月は掲載数がさらに増えて６点ありました。同じスペースで同じ広告料払っているのに、「う～ん、残念、こりゃ素通りで印象にも記憶にも残らないな～」いうものと、「へ～、俺もそろそろかかってみないとな～」とその気にさせる広告があるのが面白いところ。
何故そう感じるんだろうと自己分析すると、ダメな方は「対話のある医療を」とか「チーム医療を実践します」とか内容は立派なんだけど、ほとんど使い古された言葉で耳を素通りしちゃう。「対話のある医療」、「チーム医療を実践します」と言うんなら過去にあった患者さんとのエピソードだとかを物語風に書くとかしたら伝わると思います。それとＸ線、ＭＲＩとか設備と施設を羅列してますが、スペック言われても患者さんは殆ど分からないと思います。
一方、伝わる方の広告は大きなコピーで「がんの早期発見のために、ＰＥＴ検査を受けるヒトが増えています」。ターゲットを何となくガンの不安を持っていてＰＥＴ検査なんて受けた方が良いんだろうな～という僕のような人に絞っている。実際、僕もその気になりましたもの。
さらにサブタイトルで「当院で検査を受けた人数は全道のべ５，１９８名。」数字を出すと説得力があります。あとはコースと金額が書いてある。ＰＥＴ検査って地方ではまだ備えている病院が少ないので全道エリアで受診者を集めれるんですね。

広告代にかける費用は全く同じなのに、かたや全く素通りされる、もう一つは目をひきつけその気にさせる。どうせ同じお金をかけるなら知恵を使いましょう。お金はもっと大切にね。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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