相談する相手を間違えないことです
以前、経営診断がテーマのブログで書きましたが、会社の経営状況、特に財務の状況によって取るべき方策は全く違ってくると書きました。
資金繰りがひっ迫している会社はまず止血、当面の運営するお金を確保しなければならない。そのために債権者である銀行や取引先に支払いの延期や返済のスケジュール変更を交渉して猶予してもらうのです。
そうして条件緩和による猶予期間の間に、コスト削減や売上向上策を講じて企業体質を大きく変えて、まず食える経営状態に持っていく。
この辺がよく取られる企業再生のモデルですし、これに関わる専門家は多い。ただし、売上向上策を指導できる専門家となると極めて少ないのが実態です。
一方、財務状況が良好で新しい事業に投資して成長する局面にある会社はどうでしょうか?
投資案件がキャッシュフローを生む事業であるか、更にそのキャッシュフローがもたらす将来価値で投資が将来回収でき、さらに収益を産むかどうかの見極めが重要になります。
その辺の予測や見極めは中々経営者の判断の迷うところですが、相談する相手を間違うと良い結果にならないと思います。
当然、案件に対する綿密な調査が必要で、大きな話でいうとシャープと鴻海の買収事例でもありましたが、後から投資案件の隠れ債務が出てくるなんてことは避けたいのです。
かと言って、危ない橋は渡らないようにしてばかりいると企業の成長はない。
その辺の見極めが出来ない専門家に相談してしまうと、せっかくの成長の芽を摘んでしまうことにもなりかねない。
いずれにしても転機になりそうな局面の方は、経営診断の受診をオススメします。是非声を掛けてくださいね。
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乗山徹
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