学びの摂取量がハンパない

2015/12/01

定額聴き放題の音楽配信サービスGoogle Play Music を使い始めて２月位になりますが、殆ど毎日パソコンに向かっている時はかけっぱなしにしています。
使えば使うほど、時代は変わったな～と実感しています。

この新しいサービスを使っていると音楽の聴き方がこれまでと相当変わってくることが分かります。
僕はジャズライフという雑誌をバンドスコアや楽器の情報が沢山載っていることもあり、毎月定期購読をしているのですが、過去のレコード、ＣＤが記事の中に沢山出てくるのですが、その多くをその場で検索して聴くことが出来るのです。以前だと記事で紹介している音源をすぐ聴くことは不可能だったのですが、それが当たり前に出来るようになった。今月号だと人気ピアニストの山中千尋のジャズドリルというコーナーでケニー・ワーナーというピアニストを紹介しているのですが、その音源をその場で検索して聴くことが出来る。僕はそれまでケニー・ワーナーって知らなかったのですが、凄い研ぎ澄まされた感覚を持ったアーティストだとそこで分かって、その後も追っかけるようになるわけです。
あと先日もブログ記事で紹介した黒人ジャズピアニストのデューク・ジョーダンなんかも検索ついでに他のアルバムもずっと掛けていると、ああこの人は北欧に渡った後、泥臭さが抜けて演奏にある種透明感が出てきたんだと感じるわけです。

恐らく今の僕らが手にしている環境というのは、以前であれば極めて限られたお金持ちのコレクターやジャズ喫茶のオーナー、高名な音楽評論家などホンの一握りの人しか手にすることが出来なかったものを手にしているのだと思うのです。
過去の人類の築き上げた音楽資産、知的資産を、極めて簡単に一瞬のうちに体験することが出来る。一人のアーティストを体系的に理解しようと思えば、お金も時間も要することなく容易に実現できるのです。
これは音楽だけでじゃなく、映像の世界でも同じことが進行している。映画や演劇を学ぶ者にとっても、いくらでも早く、深く、短期間に学ぶ環境が用意されているのです。
文学でも経済学でも、およそ知的資産は遅かれ早かれ全て同じような道をたどるのではないかと思います。
情報が希少だった時代が終わりを告げ、溢れる情報から一瞬にして欲しい情報を摂取できる時代になった。
こういった環境を意欲的に活用できる人が飛躍的に成果を上げやすい時代になったのではないでしょうか。
学びの摂取量がハンパない。

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