又吉芥川賞は現代版下剋上
2015/11/13
お笑い漫才ピースの又吉直樹さんが芥川賞を受賞したニュースが話題になっています。僕はこの作品を読んだわけでもなく小説の中味のことは分かりませんが、これからの文学というか小説家像が変わる象徴的な出来事じゃないかと思っています。従来の芥川賞作家って、仕事もやめて文学一筋で苦節十年書き溜めましたって感じの作家像が思い浮かびます。又吉さんはそんなちょっと重苦しい作家像をいとも簡単に飛び越えたように思えてならないのです。
インタビューでも言ってましたが、本業のお笑いには今後もしっかり軸足を置きながら小説も書いていく、今までと何も変わりないと。元々芥川や太宰は大好きでとんでもなく多読家、お笑いは言葉を駆使したアート、それと同列に言葉のアートである文学もあった。特別に文学だと言って構えるわけでもなく、自然な自己表現として小説を書いた。そんな乗りだと思うのです。つまり芸術と特別構えるわけでなくあくまでも小説は自己表現の一つだった。
僕はこれからこんな風にして、文学だ小説だと特別に構えるのではなく、簡単にその垣根を飛び超える人が増えるのではないかと思っています。
その背景にあるものは社会のSNS化です。1億総作家とまではいかないですが、相当数が日常的に言葉を駆使して自己発信作業を行うようになった。そうなると言葉を使って表現する作業が特別なものではなく、小説を書き出す者も激増する、そんな世の中に日満しになっているのではないかと思っています。
簡単に垣根を飛び越えるのは小説家の世界だけではありません。エクスマ塾を今回サポートして感じたことですが、今の塾生は日常的に本やSNSで事前知識を得て、その知識で自分なりに実践していて、もう十分に実績を積んで成果も出し、セミナーなんかもどんどんやっちゃう、更に互いにSNSで参加前から関係性を築いて、もう最後の確認みたいにして臨んでいる。つまり日頃からSNSを使うのが当たり前になったレベルの高い塾生が集まってくる。だから簡単に垣根を飛び越えてどんどん実践している。やれる人はどんどん飛び越えてやっちゃう、そんな風に完全にかわってきたな~と思っています。
又吉さんが芥川賞を受賞したニュースは、あらゆる分野で水面下で進んでいる現代版下剋上現象の象徴的な出来事なんじゃないかな~と思っています。
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乗山徹
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